第38話

「……やっとまた彩さんに触れることができた。」


……浦崎君は私に触れるの2度目でも、

私にとっては今日初めて彼に触れる感じ。

きっとあの夜見られている身体も、考えるだけで恥ずかしい。


「……っ、」


私が反応するとそれに気づいた浦崎君は微笑んだ。


「そういえば、この前も同じ反応してた。」


そんないちいち言葉にしないでっ!

彼から顔を背ける。


「ねぇ、彩さん、……、」


「は、はい、……、」


「シラフだから聞くけど俺と付き合うよね?」


「え……、」


私は思わず浦崎君と視線を合わせる。

それ、今返事しないといけない、の。

こんなに翻弄されてて……、


「こ、このままじゃ、ダメ、なの?」


「ダメ、じゃあ、やめる。」


そう言って彼は私から離れようとした。


それを阻止したのは私。


「やだ……、止めないでっ、」


……やっぱり、この人に私は簡単に堕ちた。

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