第36話

疲れていても浦崎君に言われたらここに来るしかない。


「良かった、来ないかと思ってた。」


「だって来てって言われたから……、」


「うん、俺も疲れててもう限界。」


「……だったら休めばいいのに。」


私がそう言いながらバッグをソファに置くと同時に浦崎君は背後から私を抱きしめた。


「彩さんがいないと休めない。」


「な、何言ってるんですかっ、」


彼の力が結構強くて振り解けない。


「今彩さんを感じたい。」


ちょ、よくそんな歯が浮く言葉を本人を前に言えるな。

浦崎君、コレ天然ならかなりヤバいオトコだよ。

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