第35話

目覚めるともう18時も過ぎていた。


「お腹すいたな……、」


朝ご飯も食べずに爆睡していた。

枕元に置いたままの携帯を手に取る。


ディスプレイは悲しくも時計表示のみ。


そう、それが私の日常だ。


何を期待してるんだか……。


すると着信音が鳴る。

「わっ……、」

思わずワンコールで出てしまう。


『あれ、もしかして期待通りだった?ワンコールで出てくれるなんて。』


「べ、別にそうじゃないですっ!」


電話の相手は浦崎君。

はい、期待……してました。


『……ねえ、うちに来ない?ていうか来て。』


それだけで着信は切れた。


え、ちょっと……、明日仕事なんだけど。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る