第24話

容姿端麗で医師……このハイスペックな浦崎君が私をお持ち帰りするほど女性に苦労してるとは思えないんだけど。


「今日はアルコールは無しね。」


そう言って彼は3人掛けソファに座る私に紅茶を渡してくる。

「……いただきます。」


受け取ると彼は少し笑った。


浦崎君の部屋に来るのは2度目。

駅ビルから近いマンションを彼は借りていた。

あの時はよく見ていなかった部屋……、ミニマリストなのか?と思うくらい何もない部屋が殺風景に見えた。


でもジロジロ見るのは失礼だと思い紅茶に集中する。


浦崎君と手を繋いで辿り着いた場所がここだった。


すると彼は私の隣に座る。

少し離れて。

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