第23話
「い、いたらどうなるんですか?」
悪いけど恋愛経験はほとんどないの。
「YESかNOで答えて。」
急に風が出てくる。
着ている浦崎君のTシャツがなびく。
「……NO、です。」
そう言うと浦崎君は私の右手を取りそして握る。
「あ、あの浦崎君?」
「じゃあ問題何もない、行こう。」
そう言って歩き始める。
手繋いでるんだけど?
「いや、問題大アリだと思うんですが、」
浦崎君こそ彼女とかいないの?
いや、絶対いるでしょう!?
私を玩具にでもしようとしてるの?
「浦崎君何処に……それに彼女さんとかいるんじゃ、」
そう言ったら歩いていた浦崎君の足が止まる。
そして私を見る……というか見下ろされる感じ。
背が高い。私の158cmは彼にとったら小さい部類。
「あのね、彩さん。俺はそんな順序がおかしい恋愛はしないの。何事も準備してから……って今回は微妙に身体から始まったけど。」
はい、順番めちゃくちゃおかしいです。
そしてやっぱり彼と私はあの夜繋がったのは真実なんだと言葉で理解した。
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