第15話
え、どういうこと?
あの夜の人が目の前にいるんだけど。
一夜の過ちを犯した私の前にある意味聖域な場所で。
頭パニック。
「そういえば浦崎先生もパソコンの調子悪いって言ってましたもんね。」
さっきの女医さんが彼に近づく。
「今終わったんですか?長いオペでしたね、夜中からオペ室だったんですよね?」
「……あ、まぁ、でも大丈夫です。」
彼はそう言いながら立ち位置を彼女から離れるように変えた。
ちょっと、今この女医さんなんて言った?
浦崎先生って……、
「このパソコン最近速度遅くて。」
彼の声って……本当にあの浦崎君に似ているんだけど。
まさか……ね?
「時間かかります?」
「え、あ、い、いいえすぐ直ると思います。」
もう何が起こっているの?
そばで見ている彼が突然囁く。
「……連絡しなくてごめんね。」
……は?
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