「ねぇ遙日、今日は飲みに行けるよね!?」

カンファレンスが終わった後、美希に呼び止められる。

「うん、今日は宿直じゃないから大丈夫。何処か行きたいお店決まってるの？」

「駅近にスペインバルのお店が最近開店して結構リーズナブルで美味しいらしいの。遙日アヒージョ好きだからそこにしない？」

美希はそう言いながら携帯を見せる。

画面にはそのスペインバルの情報が載っていた。

「わぁ、このアヒージョ美味しそう……、」

「あ、院瀬見くんお疲れ様今日は直帰？」

美希はごく自然に彼に声を掛ける。

凄くイヤな予感がした。

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