第7話
美希のように恋愛に積極的になれたら……なんてたまに思うことはある。
だけどもし、別れる場面がきたら?
そう思うと動悸がしそうになる。
きっと病んでいる。
大学病院に戻り担当している病棟からSEスタッフルームに戻る途中、カンファレンスで見たあのヒトがいた。
「え、院瀬見くん……?」
思わず声が出ていた。
彼は案内MAPを見て何処かを探しているようだった。
どうしてこの病院にいるの?
お見舞い?
普通なら同じ職場で同僚であれば声を掛けるんだろうけど……。
私はそんな勇気すらない。
私のことを見てもきっと何とも思わないのだろうけど彼から離れるように後ずさりする。
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