第3話

カンファレンスの時間が来るといつの間にかフロアには各チームが集まっていた。


1番最後に入ってきたのは長身のオトコの人。

その人は自分のチームのデスクを見つけると急ぐことなく座る。


あんなヒトいたかな?

同期でないことは確か。

年上?年下?


すると隣の美希私の方をポンと叩く。


「遙日、見すぎ。」


「え?あ?な、なに?」


院瀬見いせみくんの事見てたでしょ?」


美希はニヤッと私を見る。


「変なこと言わないで。み、見たことないヒトだな、と思って見ただけ!」


そう言うと、


「え、遙日は院瀬見くんのこと知らないの?」


「どうして美希が知ってるのかそっちの方が不思議よ。」

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