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「んー、中学の時からそうだったからなぁ。あ、言ったことあったかな?私たち、中学も一緒なの。

浅野くん、結構何でもサラッと出来ちゃう人だったから、才能あるんだろうねぇ。三年生はこないだ引退しちゃったしさ、この部は今、浅野くん頼りなところあるよ」



才能って便利な言葉。


どうせ、ろくに努力もしないで、あっさりエースの座についたに決まってる。


サッカーのことをほんの二ヶ月前に勉強し始めただけの、私みたいな素人にも分かるほどに、適当っぽく見えるし。


なんかチャラチャラしてるし。


女の子には調子よくニコニコしてるだけで、なのに私には意地悪だし。

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