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「駄目なの、あの子たちじゃ。浅野くんにきゃあきゃあ言うだけで仕事しないし、部の雰囲気悪くなる一方で」
と言うことは、すでにあの中の何人かをマネージャーにした後だということで。
他に、どうやって断れば……。
「あ、そうだ、あの、でも、私、サッカー全然分からないし」
「誰だって最初は初心者だよ!?大丈夫!私もね、中学からマネージャーしてるんだけど、さっぱり分かんなかったもん!」
「えっ、ええ!?な、何でそんなに私を……」
「だって、あなたなら」
と、澪先輩はなぜか知宏をチラッと見る。
「いいじゃん、梨子。やってみれば?入りたい部活もないって言ってたじゃん」
「えっ、ちょ、知宏……!」
私が男子苦手だって知ってるくせに!
「そうなんだぁ~、ちょうどいいねっ」
じゃ、ないです!
澪先輩が両手を組んで微笑む。
近くで見ると、本当に綺麗。可愛い……。
……って、違う、そうじゃない。
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