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「知宏は特別。幼なじみだし今さら。クラスも一緒でよかったよ……。誰も知り合いいなかったしさ」


「……ふーん?」


「何ニヤニヤしてんの?」


「別に?」



人が困ってるのに。と、怪訝な表情を向けると、知宏は「あそこ」と、グラウンドを指差した。


歩きながら話していたら、いつの間にかサッカー部が練習しているグラウンドに到着していた。


予想していたのは男子ばかりの練習風景に、入部希望の一年生男子たち。


だけど、グラウンドのフェンスの向こう側で見学しているのは女子ばかりで。



「あれっ、女の子しかいないんだね……」

 

ホッと胸を撫で下ろす。


なんだ、思ってたのと違う……。

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