第3話

▶あらすじ


美しすぎて男から惚れられてしまう少年・葉月。

本人にその気はなくとも直接何秒か目を合わせただけで、相手をその気にさせてしまうほどの妖力を持っている。

実は彼の母親は狐のあやかしで、父親は行方不明、神主をしている祖父の元で育っていた。


葉月に惚れておかしくなった者たちの身内の誰かが、葉月は化け物だと噂を流したせいで自称陰陽師・麟太郎が退治しようと神社を訪れる。

麟太郎は妖怪や悪霊をたくさん退治すれば、陰陽師として一人前と認めともらえるのだといい、葉月を退治しようとするのだが、葉月に惚れてしまい、退治することができそうにない。

そして「退治するなら、悪いことをした妖怪とか悪霊にしろよ!」と怒る葉月に対し、「確かにその通りだ」とあっさり納得してしまう。

葉月は、麟太郎にどこかに悪霊がいないかと聞かれ、本当に悪い霊が住み着いている場所を教えて、もう二度と会うこともないだろうと思っていた。

しかし、その翌日、麟太郎は葉月の通う学校に転入してくる。


転入して早々、悪い妖怪や悪霊を退治するため生徒たちから情報を集める麟太郎。

その活動を手伝って欲しい、そして「ついでに俺と交際してくれると助かる」と迫ってくる麟太郎から葉月は逃げようとするのだが、無理やり悪霊がいるらしい現場に連れていかれる。

あまりにしつこいので、強い妖怪にでも食われて死ねばいいと思っていると、狐の大妖怪・玉藻前がこの町で息子を探しているという噂を聞く。

もしかしたら、それは自分の母親かもしれないと思い、葉月は麟太郎の手伝いを引き受けることに。


葉月は麟太郎とこの町で起きている悪霊や妖怪による事件を解決しながら、玉藻前はこの町にある何かを手に入れ、日本を滅亡させようとしていることを知る。

やはり玉藻前が自分の母である可能性が強いと感じ、その悪い妖怪が母親なのかと悩み始める葉月。

真実を知ることを怖がっていた葉月の代わりに麟太郎が真相を確かめに行くと単身で玉藻前がいるとの情報があった場所へ乗り込んでいく。

葉月は勇気を出して麟太郎の後を追う。


玉藻前は葉月の母親ではなかったが、日本滅亡の危機を二人で協力して止めることができ、町に平和が訪れる。

葉月はこれからも麟太郎と一緒に行動を共にすることを決意する。

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