殺意
第41話
カゲロウが屋根から2階の部屋に入ろうとしたとき、暗闇の中から光が近付いてきた。咄嗟に伏せて身を小さくした。
近付いてきたのは1台の車。中から奥野が降りてくる。
(役者は揃ったってか。)
奥野は玄関ではなく裏に回り勝手口から離れた場所にしゃがみ地面の取手を持ち上げた。
(あんなところに隠し扉。しかも…。)
奥野は中に入ると中から扉を閉めた。
「へ~。なるほどね。こっちも動きますか。」
そういって立ち上がろうとしたがすぐに動きを止めた。
林の中から何者かが動いたからだ。
身を隠し様子を伺う。
「誰だ、アイツ。あ~あ、監視カメラ写りまくり。まっ、囮になってもらいましょ!」
ニヤリと笑い、2階の部屋に忍び込んだ。
部屋にはベット以外何もない。
そこにバックが一つおいてある。
(キリトの部屋か。何てキモい部屋なんだ。~うわー!鳥肌立った。)
音を立てないように静かに移動する。ドアノブをゆっくり回した。
(まずはアゲハを探さないとな。)
だが予想に反して人の気配すらしない。
(あれ?いない?どこに行ったんだ…。)
一回に下りると突然どこからともなく声が聞こえる。何かを引きずりながら現れた。
咄嗟に隠れ様子を見ると、さっき外で見かけた侵入者が頭から血を流してつれてこられていた。
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