第38話
{アゲハ?おい!聞こえる?アゲハ!}
アゲハからの応答がない。こんなことははじめてだ。
{カラス?聞こえる?}
カラスにも伝わらない。
(マジか)
さっきの話からするとアゲハはかなりヤバい状況である。
にもかかわらず突然テレパシーが途絶えた。
カラスに何かあったか…いやそれは無いか。
とにかくアゲハの無事を確認するためカゲロウは動き出した。
家の裏手側に回り様子を見る。
監視カメラが所々に設置されている。
(気持ち悪い。)
監視カメラの死角を探していると少しはなれたところに井戸らしき物を見つけた。
今どき珍しいと思いながら通り過ぎる。
(やっぱ入れそうな所はないか…。しゃーね、登るか)
屋根に近い場所まで延びている木に登り始めた。
屋根の上に移ると身を屈め様子を探る為集中する。
月がやけに紅く見えた。
(嫌な予感。当たるなよ)
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