第29話
アゲハが配達員を装った男達に襲われた時、向かい側のマンションの一室で監視をしていた。
すぐにでも駆けつけたい気持ちを押さえ様子を見ていたが男達が出ていったすぐに鬼頭が帰ってきた。しかも知らない男達を連れている。
「何だあいつら…カラス!あいつら何者?」
任務中は常にテレパシーを使ってアンテナを張っているカラスに問いかけた。
(…警官だって。)
「警官?」
(ちょっと調べるから待ってて。)
「あぁ。」
(あ~。本物だった。しかも警視庁)
「マジか、」
(でもさ、弁護士なら警官に知り合いがいてもおかしくないよね。)
「…。確かにな…」
(アゲハから調べて、って言われたからもう少しくわしくしらべる)
「わかった。宜しく。」
鬼頭とアゲハが二人で出て行くのが見え追いかけようとしたがふと警官二人を双眼鏡で見た。
「あいつら、何やってるんだ?」
不可解な行動に頭の中で警告している。
「カラスちゃん。警官二人、要注意ね。」
(…了解)
カゲロウが自分をちゃん付けする時は本当にヤバい時だ。カラスは緊張する。
カゲロウは警官二人を気にしつつ部屋を出る。
(カゲ、アゲハは東に向かってる。)
「はいはーい。…面白くなってきた。」
下に停めてあったバイクに股がりカラスに誘導されるがまま後を追った。
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