第15話

「実和さん。分かりました。改めて彼の捜索を引き受けます。」


実和はアゲハの言葉に反応して顔を上げた。


「先ず、申し訳ありません。謝ります。」


「えっ?」


なんだか分からないって顔をしてアゲハを見つめた。


「先ほど失礼な態度を取ったこと。どこまで本気なのかを確認したんです。僕たちも仕事がら中途半端な気持ちで動くわけにはいかないので。後、協力していただくことになります。」


「あっ、はい…」


「1つだけ、彼を探しますが…正直生きているかどうかは分かりません。それでもいいですか?」


実和はしばらく眼を閉じて口をつぐんだ。しばらくして立ち上がり頭を下げた。


「それでも……よろしくお願いします。」


「分かりました。もう少しお時間頂きます。彼の事を教えて下さい。性格、しゃべり方、クセ、好き嫌い、好み等詳しく…。」


「はい…」


アゲハは情報を全て頭の中にインプットした。そして写真や動画など見せて貰い又、連絡すると言ってその場を後にした。


依頼を受けたことを報告する。

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