第259話

ご飯も食べ終わり、お風呂の時間。



ここは露天風呂だから、外の空気と一緒にお風呂に入れるのは気持ちいい。



「叶斗、先に入ってるよー」



「片付けてから行く」



タオルを巻いて、外の露天風呂へ。



温かい湯に足をつける。



肩まで浸かるとすぐ上せるから、ヘリに座り叶斗を待つ。



ちゃぷちゃぷ、と足で静かに波を立て、暇を持て余す。



「…ゆ、き?」



湯を見ていたら空から白いものが降ってきた。



ゆっくりと空に視線をやる。



昨日まで降っていなかった雪がハラハラと降ってきた。



手を前に差し出し、乗ってくる雪が溶けるのを見る。



「初雪だ」



叶斗に知らせようと部屋の方へ振り返ったら、カシャ、と撮られた音がした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る