第258話

結局、あまり体調は優れず、夕方から夜にかけ、群馬の街並みをゆっくり見て回った。



後は宿でゆっくり休んでいた。



「千花、飯食えるか?」



「少しなら」



「なら頼もうぜ」



メニューを広げて自分が食べられそうなご飯を探す。



「お、これどうだ?ローストビーフだってよ」



「食べる」



「決まりだな」





* * *






運ばれてきたご飯が凄すぎた。



全部食べられるわけじゃないけど、肉が柔らかくて美味しかった。



残った分は叶斗が食べてくれた。



「今日はいつもより食えたんじゃねぇか?」



「うん、この肉、美味しかった」



「じゃあ、今後の飯はこれ食おうな」



「いや、毎日はいらない。食べれない」



「食事も身体も治していくんだよ」



「はーい」

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