第235話

レイプ紛いのように抱かれた日から数日。



叶斗はなぜか、日付が変わる前に帰ってくるようになった。



私はというと、生活リズムが狂ってるままで…ご飯も食べたい時にしか食べなくなった。



「千花、起きてるか?」



「…………何」



「いや…何でもねぇ」



「…なら、呼ばないで」



体調だって万全じゃないし、寧ろほぼ毎日頭痛がして仕方ない。



薬は朱羽が管理してるし、もう二度とODをしないように叶斗からキツく言われていると思う。



叶斗と口を聞こうなんて思っていなくて、話しかけられたら答えるだけ。



私から叶斗へはない。



ギィー、とベッドのスプリングが鳴り、叶斗が入ってきたのだとわかる。



私は背を向けているため、どんな表情をしているのかわからない。



早く帰ってこなくていいのに、何考えているのだろう。



叶斗が寝たのを確認して、私はベッドから出た。

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