第233話

私の態度が気に入らなかったのか、それとも私の言葉が気に入らなかったのか…どっちにしろ、叶斗を怒らせたみたいだった。



「ぃ、嫌ッ!……っぁ、んんっ…」



無理矢理、レイプまがいのことをされる。



「いた、いッ…!やめてっ…んッ、叶、斗」



まだ口から自分の思っていることを言えるのはマシだろう。



後ろからだと顔が見えず、だけど怒っていることはひしひしと背中に感じる。



私の顔の横に置いてある叶斗の腕に、自分の爪がギギ、と音がしそうなほど食い込む。



痛い、嫌だ…終わって欲しい……。



口から否定の言葉がずっと出ているのか嫌だったみたいで、グイッと首に腕をまわされ、呼吸がしずらくなった。



「…ヒュ、……ッァ、っ…うッ」



チョーカーもあって、気道が塞がれる。



酸素が欲しい…息吸わせて。



止まることのない快感に、頭に酸素が行かず、ボーっとしてくる。



自分の意思を無視して、口からタラーっと涎が出て、叶斗に犯されているなんて認識が出来なくて、自然と涙がこぼれる。



もう意識が飛ぶという寸前で首から腕が離され、「ゴホッゴホッ…」と意識が戻される。



グイッと正面を向かされ、ぼやける視界に叶斗が映る。



だけど、声をかけてくれない、私が叶斗を認識出来ていないことをわかってか、ずっと見下ろされている。



息を吸えてるはずなのに、過呼吸気味になる。



カチッと、チョーカーから音がした。

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