第230話

「ごめんな…」



また謝られた。



もう止めてよ………。



「…謝るんじゃなくて、教えて欲しいの。私じゃなくて他の人がいい理由が聞きたいの。私を殺してくれない理由が聞きたいの」



隠していること全て、言って欲しいの。



私にこんなことしておいて、叶斗が何考えているのか。



私は叶斗の言葉を待っていた。



叶斗から何か話してくれるまで、袖を離さないし、私から口を開こうとはしなかった。



私が話さないと分かってか、やっと叶斗が口を開いた。






「全て………終わったと思ってたんだ」

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