第219話

出されていた食事と薬は何とか食べて飲むことが出来た。



夜は食べれないかもしれない。



ベッドに横になった瞬間、ブーブーとうるさいバイブ音と共に、内心またか…と思う。



スマホに手を伸ばし、画面を見る。



ひっきりなしにかかる着信に、遂に私は電源を切った。



はぁ…とため息しか出ない。



私の存在意義は?という疑問に加え、生活リズムを崩され、体調も悪いとなると、ストレスになる。



無音のこの部屋で、静かに過ごさせて欲しい。






結局、初めて着信を拒否したこの日は、叶斗は帰ってこなかった…。

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