第208話

千花side




目を覚ますと、見慣れないベッドの上にいた。



「…ここ、どこ」



起き上がり、あたりを見る。



「叶斗…朱羽…どこにいるの、?」



2人に声を掛けても返事がない。



また誰かに襲われて、犯されるの?



また…汚れるの?



それが、私の運命さだめなのかもしれない。



首に違和感を感じ、手で触るとチョーカーが着けてあった。



これは叶斗しかしない事。



なら、ここは叶斗が持っている部屋?



色々考えを巡らせていると、部屋の扉が開いて、叶斗が入ってきた。



無言で私の元へ近付いてくる。



何を考えているのか、暗い部屋の為、表情が見えにくい。



私から声をかけるもなく、1つしかない、私が座っているベッドに叶斗も座る。



ゆっくり上げられた手を私の頬にすべらせて叶斗が口を開いた。






「お前は…俺のモノだ」

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