第206話
叶斗 side
一旦仕事が片付き、辺りを見渡すと千花と朱羽はいなかった。
ここ最近は情報を掴むのに忙しくて千花の相手をしてやれていない。
そのツケが回ってきた。
「はぁ…」
今日の仕事は手につかないだろう。
家に帰り、2人を待つとするか…。
* * *
ほんと、どうしたら俺だけを見てくれんだよ。
また軟禁か…。
俺の部屋なら不自由はないだろう。
俺が持っている鍵でしか開かない、新しいチョーカーも買ってある。
お願いだから、俺から離れないでくれ……。
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