第193話

カクンカクン…と首が前後ろに大きく動きながらも、叶斗が帰ってくるまで寝ずに待っていた。



「寝た方がいいんじゃないの?」



「今ここで寝たら、私が寝てる間に帰ってきちゃう…」



今日帰ってくるなら今日顔を見たい。



「明日でもいいんじゃない?」



「でも……」



「今日起きてて体調崩したら、それこそ叶斗は心配するんじゃない?」



「…わかった」



「明日仕事があっても、俺が休むよう言っとくよ」



「うん、ありがとう純夜」



眠気がMAXだったのもあり、横になったらすぐ眠ってしまった。






* * *






日付変わる前に、扉が開く。



「あ゛?何でてめぇがいんだよ」



「おかえり、叶斗」



「すいません、俺が呼びました」



魁の言葉に叶斗は考えるように黙る。



「……」



「千花が起きてなくてよかった。早く流してこいよ」



「…あぁ」

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