第191話
* * *
純夜side
「千花が笑ってた理由は?」
千花と魁がいなくなってから、口を開いた。
「俺たちにもわかんないっすよ。部屋に入ってきた時から何故か笑ってたんス」
「お前らが何か言ったんじゃないのか」
俺の言葉に2人が視線を合わせ、気まずそうにする。
「叶斗さんに言うんスか」
「言わねぇバカがどこにいんだ、叶斗が愛してる女だぞ」
そう言った俺に対して龍が聞いてきた。
「…族抜けてんのにそこまでするのは何でなんですか?」
「教える義理はねぇだろ」
「それもそうですね」
「処罰は叶斗から下されるだろう。忘れんなよ、叶斗以外にも俺と朱羽がいること」
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