第185話
* * *
「純夜さん、千花さんは大丈夫っスか?」
「ちょっと危ないかもね。前俺と会った時より酷くなってるよ。あの時より痩せてて、食事、ろくなもん食ってないでしょ?」
「まぁ、朱羽さんから聞いてることは主食はケーキっスね。あとは過眠症らしくてほとんど寝てます」
魁が純夜を呼んだ。
私のお願いを聞いてくれたみたいだった。
私の意識はまだ戻らない。
「そう…。叶斗が帰ってくるまで俺が傍で診てても大丈夫?」
「いいっすけど、俺ら見張り頼まれてるんで近くにはいるっスよ」
「休んでていいから。叶斗に言わなければ大丈夫。千花もそう言うと思うよ」
「そっすか…なら結紀と龍には伝えときます」
魁も休めと言う意味で言ったが、結紀と龍に伝えるみたいで疑問があった。
「魁は千花からの指名?」
「叶斗さんからっス」
「叶斗からの指名なら俺も任せられるね」
「ありがとうございます。純夜さんは、戻ってこないんすか?」
「人の上に立つのは好きじゃないからね。叶斗が適任でしょ」
「そうなんスね」
「あと、出来たらでいいんだけど、俺にも飯持ってきてくれない?」
「いいっすよ。何食べたいか言ってくれれば持ってきます」
「ありがとう。リクエストは無いから魁たちと同じでいいよ」
「わかりました」
私はいつ、意識が戻るのやら…。
* * *
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