第156話
* * *
スマホ片手にベッドに座って画面とにらめっこ。
声が聞きたくて通話ボタンを押すか迷ってる。
なんか胸騒ぎがして苦しい。
今すぐにでも帰ってきて欲しいけど、やっぱり仕事の邪魔はしたくない。
いい子で待ってろって言われたから待つ。
大丈夫、明日には帰ってくる。
いつもの叶斗に会える。
そう思って眠りについた。
* * *
もう二度とあんな思いはしたくない。
だけど、もうあんな思いをすることはこれからない。
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