第151話
* * *
私が願った日々が戻ってきた。
残りの約1週間はダラダラ過ごした。
少しずつ出会った頃のような雰囲気に戻ってきたのだ。
それなのに、叶斗はやっぱり私に隠し事をしている。
ふと、叶斗の方を見ると、何な思うことがあるのか、何か考えているのか、険しい表情をする。
だけど、私に気付くとすぐいつもの顔に戻る。
壮の時のように、何も知らない状態で叶斗の傍にいるのか苦しい。
『大丈夫』。
この言葉がいけなかったんだ。
これに縛られ続けている私を解いて欲しい…。
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