第149話
「うん、醜いなんて思わないよ」
「どうして?」
紫波さんはそんなに関わりがない。
「傷があるから醜いなんて、それは表面でしか見てない証拠。俺はその人がどんな人なのか、どんな考えを持っているのかの方が重要だから、かな」
あぁ、だから叶斗の扱いになれているのか…なんて思ってしまった。
私より…叶斗より遥かに大人だ。
「ねぇ、紫波さん…私も叶斗みたいに名前で呼んでもいい?」
私、紫波さんと仲良くなりたい。
この人に全て話しても大丈夫な気がする。
「いいよ。敬語も必要ないんじゃない?」
「うん!ありがとう、純夜」
* * *
私の言葉通り、終わったあとに鎮痛剤を打ってくれた。
けど、打つ程痛みもなかった。
念の為に純夜は打ったみたい。
「今後は眼帯で生活するの?」
「そうなる。だけど嫌じゃないよ?叶斗がね、どんな姿でも愛してくれるって言ってくれた。叶斗は信じたい」
「信じていいと思うよ。本当に叶斗と出会ってくれてありがとう」
「うん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます