第148話

「麻酔打っても大丈夫?」



「いや、打たなくて大丈夫…です」



「けど、麻酔で眠ってる間に取った方が痛みは少ないと思うんだけど…。終わったら鎮痛剤も打つよ?」



「多分、そんなに痛み感じないかもなんで、終わったら鎮痛剤だけお願いします」



「……わかった」



紫波さんが優しく聞いてくる。



叶斗は私を台に降ろして出ていった。



「千花さん、もし大丈夫だったら教えて欲しいんだけど、その火傷跡、どうしたの?」



言うか迷った。



やっぱり、醜い、汚いと言われる…そんな気もした。



だけど、紫波さんはそんな事言わないって叶斗も言っていた。



もし言われたら叶斗に言おう…。



「嫌いな奴に……火でやられた」



「そっか…」



それ以上は何も聞いてこなかった。



けど、その後の言葉に驚愕した。



「俺はどんな千花さんでも綺麗だな、って思うよ」






……叶斗と朱羽と、同じこと言った。



「私……醜くないの、?」

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