第17話

朱羽に探し出させて2週間。



手がかりなし。



俺は首輪とGPSを買った。



監禁する気でいた。



どんな手を使ってでも身体に覚えさせる。



俺だけをその身に刻めばいい。



その時、ピリリ…とスマホが鳴った。



「叶斗様、見つかりました」



「……すぐ行く」



銃を持ち、現場まで向かった。




車で待機してると、情報通り地下の店から千花が出てきた。



「へぇー、あんな奴と…」



男を見ても頭は冷静だった。



2人車に乗り込むのを見て、俺は向かった。



どう仕留めてやるか考えながらカツ…カツ…と歩を進める。



夜中に2人。



ホテルでも行くのか?



能天気なことまで頭をよぎる。



車の前まで行き、ダンッとボンネットに手を置く。



俺を見て千花は怯えてる。



会話は聞こえないがこの場から早く逃げたいのだろう。



「捕まえろ」



「はっ!」



男どもが窓ガラスを割り、2人を拘束する。



「嫌!真人まなと!真人ー!!!」



そう叫ぶ千花に向け、1発鼻をかすめる程度に撃った。



「ヒッ!?」



千花に近づき、銃口を顎下に突きつける。



「二度と知らねぇ男の名前呼ぶんじゃねぇよ」



首を振ることも、喋ることもしなかった。



「真人クン…だっけ?」



「そうだけど…俺、何もしてねぇよ?」



「そーなんだ…それで?逃がして欲しいってか?」



どうせ逃がしても殺すけどな。



「あぁ、千花に手ぇ出してねぇよ」



こいつの口から千花の名前が出た途端、足に撃った。



「うっ!?」



それを見た千花はこいつを庇う。



「叶斗っ!止めて!……った、」



頬を掠める程度、2発目を千花に…。



「女の顔に2発も撃つ奴がいんのかよ…頭大丈夫か?」



気が変わった。



千花の前で殺す。



「お、おい…聞いてんのかよ」



制止の声を聞かず、頭に3発撃った。



「…あぁ…ぁ……」



目の前で真人を殺されたショックか、それとも俺が普通に人を殺せることに驚いてんのか、まぁどちらにしろ怯える千花が愛おしい。



「悪い、少し眠ってくれ」



トンっと気絶させ、自室に運ばせた。

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