第12話

「お待ちしておりました、亜御那様」



披露宴のドレスが出来上がったみたいで、試着するために向かった。



「こちらが完成したドレスになります」



「気に入ったか?」



「うん!着てみたい!」



「ご試着ご案内致します」



女と2人試着室へ行き、着付けてもらった。



「とてもお似合いですね」



「ありがとうございま、す…」



お礼を言いながら振り向いたら驚いた。



目が笑ってない。



直感で恐怖を感じた私はそれだけで黒く染る。



その場に崩れ落ちた私の肩にピタッと手が触れた。



「どうかされましたか?」



「嫌っ!」



手を振り払ったら、手に刃物を持って言い放った。



「何であんたみたいなのが亜御那様の傍にいんたよ、下衆」

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