第66話
「あー…そうだ、お前明日から帰る前に俺に連絡しろ?」
「……えっ…?連絡、していいんですか?」
「…は?何のための俺専用スマホ?あれはお前が俺に連絡を取るために用意した専用なんだよ、使っていいに決まってんだろーが」
「いやっ…でも私から連絡するのって何だか申し訳ないっていうか、」
「俺がいいって言ってんだから、いーんだよ」
正直……身体を重ねる為だけの関係だと思っていたので、自分から連絡をするようなことは無かったし、唯一自分から連絡を送ったのは”女の子の日になった”と送ったメッセージだけだ。
なのに……帰宅前に連絡をする、なんてまるで恋人みたいなやり取りに、まだ送ってもいないのに既に緊張している自分がいる。
「……例の元カレが接触してくる可能性、あんだろ?あぶねーだろ、普通に。」
「新次郎さんっ…」
「電話できる時は繋げたままにしてやるし、行ける時は迎えに行ってやる」
「そこまで…してもらわなくてもっ、」
「いま、お前に居なくなられると俺が困るから」
またこの人は、何を言い出すのっ…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます