第42話
その後は、先に新次郎さんがお風呂を出ていって…自分も素早く全身を洗って後を追うようにしてバスルームを出た。
タオルをグルグルと巻いてリビングへと向かうと、新次郎さんの姿はなく…寝室に向かったのかと思い、ひとまず冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出したところで、ベランダの窓が開き…新次郎さんが姿を現したのでとても驚いた
「あれ?紬葵…お前出てくんの早いな。そんなに早く俺に抱かれたかった?」
煙草とライターを手にしているので、おそらくベランダに出て喫煙されたと思われる彼はもちろん部屋着のようなラフな格好の服を着用されている訳で、、
一人バスタオル一枚でキッチンに立っている私はとんでもない痴女に見られたりしているのだろうか。
「か、髪を乾かしてきますっ!」
恥ずかしくなり、慌ててリビングを出ていこうとしたが…私なんかより手足が長い彼の一歩は小走りの私を意図せず簡単に捕まえてしまう。
「─…なんで?昨日と同じことすんのに、髪の毛乾かす必要性…ある?その時間すら惜しいって思わねぇ?俺の為に早く出てきたお前、マジでかわいーよ。ベッド、行こうか?」
耳元でそんな感じ甘いセリフを吐かれたあと、身体に腕を回されて…横抱きで悠々と抱き上げられてしまえば、、もう期待せずにはいられない。
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