第11話

「……あの、さっきの人達は」



「ん?あぁー…帰った」



「……帰った…?」




血眼になって私を追いかけていたあの二人組が本当に大人しく帰ったのだろうか?そもそも私の借金の話しは─…




「真田 遥馬って男が実際アイツらに借りてた金は500万だったみたいだけど─…お前それ、現金一括で今日中に用意できんの?」



「……え…?いやっ、今日中に500万円なんて大金、、とても用意できませんっ、」



「─…だろうな。だからその金、俺が立て替えてやった」




──…俺が、立て替えてやった…?



聞き間違いだろうか?いま、とんでもない発言が聞こえたような気がっ─…




「お前が背負うはずだった500万の借金を、この俺が肩代わりしてやったって言ってんだよ」




……やっぱり!!聞き間違いじゃなかった!




「あっ…あの、どうして見ず知らずの私の借金の肩代わりなんてっ……ていうか現金で500万もの大金…この短時間でどうやって用意したんですか?!!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る