第8話
入ってきた二人組を見て、今度こそ終わったと確信したが…何を思ったのか先程目が合った男性が私を庇うように前に立ち、入ってきたばかりの男たちの元へと足を進める
「見ねぇ顔だな?俺、アンタらになんか恨み買うようなことでもした?」
まるで二人組が自分に用があるとでも思っているのか、恐れることなく問いかける彼は…やはり普通の人ではないのかもしれない。
「は?お前誰だよ─…用があるのはそっちの女の方。退けよ、黙ってその女…渡せ」
一瞬見えた希望の光のようなものはすぐに消えてしまい、私の前に立ってくれた彼はこちらを振り返って─…
「あぁ…なんだ、お前の客か」
っと呟くとあっさりと身を引いて二人組に道を譲った。それに気を良くしたのか、顔に笑みを浮かべながら私に近づいてくる男二名。
どうやら私の借金地獄がスタートするらしい。
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