第7話

再び俯いて目をギュッと瞑った。徐々に近づいてくる足音に、世の終わりのようなものを感じながらガタガタと震え始めた身体を抱き締める



……しかし、近づいてきた足音は私の目の前で止まることはなくそのまま通り過ぎて行ったみたいで、、おそるおそる顔を上げると、




「あのクソガキっ、俺をパシリに使うとはいい度胸してんなぁ…マジで。いつか隙を見て海に沈めてやる」




なんて、物騒な文言を呟きながら…手に持っていた女性物の可愛らしいワンピースのような洋服を乾燥機の中に乱暴に投げ入れ、バンッ…と力強く扉を閉めた。





よく見ると、先程私に絡んできた男たちとは全く違う人だった。っというのも…見た目が、普通に…というか普通以上に、、カッコイイ。




ゆるいウェーブのかかった黒髪はしっかりとセットされていて、長い手足が妙に印象的だった。立っているだけで絵になる─…そんな感じの人。




うっかり見とれてしまっている私の視線に気が付いたのか、鋭い視線が飛んできて軽く睨みつけられてしまった。




「んだよ、」



目が合っただけで喧嘩腰な彼を見て、きっとこの人もろくな人間ではないな、と悟り慌てて頭を下げて目を逸らした。




大きな舌打ちが聞こえてきてビクッと肩を揺らしたとき、再び店内の自動ドアが開いた。

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