10/5 もう誰も、信用しない
どうせ人を信じても、いつかは裏切られるのだから。
この人なら信用できる、この人なら秘密を打ち明けられる。そうやって、どれだけ信じていようと、いつかは捨てられる、裏切られる、放り出される。そんな関係、もうどうでもいい、最初から消えてしまえばいい、いなかったことにしてしまえばいい、殺してしまえばいい。
もう誰を信用していいのか分からない、誰かを信じても、いつかは消えてしまうのだから、一生続く関係なんてないのだから。誰かと関わることを閉ざして、ずっと1人で孤独に生きていく、これまでずっとそうだったじゃないか、なにを恐れる必要がある、昔の生活に戻るだけじゃないか。
自分の周りから人が消えれば、自分がいなくなって驚く人も、悲しむ人も誰も居なくなる、そうやって思われる方が面倒だ。だから人との関わりを断つ、それが自分が傷つかない、気楽に生きていくための方法なのだから。
なぜ、誰かと関わらないと生きていけないのだろうか。人は一人で生きられない?、誰かと協力しないと生きていけない?、そんな事最初から分かっている。でも、誰かと関わるということは難しいことなんだ。誰かの顔色を伺って、人との接し方を気をつけて、周りと、いい関係であるために努力しなければ行けない、そんな生活、窮屈以外の何物でもないと、そうは思わないか?、少なくとも自分はそう思う。
だから自分はもう、誰も信用しない、誰にも関わりすぎない、大切な人なんて知らない、作りたくない、どうせ捨てられる、裏切られる。もう、それでいいんだ、何もおかしなことはない、それが普通、俺にとっての、もう迷惑と感じる人が出ないように。
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