10/3 影に潜み、天を仰ぐ
誰にも見つけられることの無い影に潜み、誰にも気に停められることなく、今日を生きる。
どうも、生きる目的に見失って病んでいる藍星みりだ。
光の方に進みたくとも、自分なんてどうせ、どうにもならない、救われない存在なんだってことを痛感して、動き出せずにいる。だからこそ遠くにある誰かの幸せを見つめ、天を仰ぐ。
もうどうしようもないんだろうな。死にたい消えたいと思いながら毎日過ごしている。心は荒んで、目は澱んでいる。光を失った心や目でも、光を求めて遠くの希望の光に手を伸ばす。届くことなんて、ないのに。
その世から消えてしまったら周りの人に迷惑をかけることになる、だがそれがなんだと言うのか。これは自分の人生だ、生きるも死ぬも勝手にさせてくれと言いたい。結局世の中の人間自分のことで精一杯、他人のことなんて気にかけてる余裕のある人なんて、ほとんど居ない。なら別にいいじゃないか。
この世界に未練がないのかと言われれば、ある。めちゃくちゃある、数え切れないほど、ただそれももはやどうすることも出来ないのなら、無いに等しいのだ。
本当の意味で自分を救ってくれる人なんていない。昔はあった幸せも、もはや手の届かないところまで行ってしまった、この世界に自分の居場所はない。昔感じていた幸せな時間を、もっと感じていたかったと、きっと何度も、何度も、これからも繰り返し言っていくのだろう。
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