10/20 周りに人が居るという孤独②

今回の話は前回の続きとなっておりますゆえ、前回のものを見てからこちらを見ていただけると幸いです。


半年前に苦しんだ経験から、多少なりともアドバイスが出来るかなと思い話を聞いた、だがその人は、当時の自分を取り巻く環境をゆうに超えるほど酷いものだった。


ちょっと弄られてる友達を庇った結果、相手から反感を買ってしまった。まだそこまでならよくある話だろう、ただその相手がまずかった。クラスの中でも陽キャ、クラスカーストがあるとするならば1番上に立っているような人間、そんな人から反感を買ってしまったことで、そこのグループから徹底的に嫌がらせ、無視なのを受けるようになってしまった。そしてそれを主導しているのがクラスの中で影響力が最も強い人であったため、それは瞬く間に広がっていき、いつしかクラスのほとんど全員が敵になってしまった。しかも不運なことに部活動も同じらしく、部活動の方でも無視を食らっているらしく、文字通り学校に居場所が無くなってしまっている。


これは特に女子に言える話だが、そのグループで仲間内で結託し、誰かを陥れることが出来てしまう、よく分からない圧力がかかっているため、虐められている側を誰も庇うことはしない、そうすると自分も虐められることが分かっているから。だから誰も助けない、誰にも縋ることが出来ない、こんなのどうすればいいのだろうか。


自分も体感した事だから分かるが、周りに誰も居ない、意図的に避けられているという現実は、自分の存在意義を失わせ、病ませることになる、立派ないじめである。しかも何がめんどくさいかって、自分で解決することが出来ないのである。自分がどう頑張ったところで解決が見込めない、どうすることも出来ない、何も手出しが出来ないのである。


教師を頼って話し合ったり指導をしたりしても、表面的にはいじめは無くなるかもしれない、ただ考え方が分かることはほとんどないため、結局根本的な解決にならない。ゲームの負けイベントをやらされているような気分である。そんな中学校に行かなければならないことがどれほど辛いことか、虚しく苦しいことか、痛いほどよく分かる。


もう自分ではどうにもならないから、教師など使えるものはなんでも使って、自分のメンタルを保つために、逃げれる時は徹底的に逃げる、そうすることしか出来ない。自分は誰とも関わらないことを選んだが、相談に乗ってあげた人は今高一でそれを選ぶことも出来ない。


だからせめて、自分たちのいる場所がその子にとっての逃げ場となれるよう、いつも通り接する、なんでも吐き出せるように、安心出来るように、それが今自分たちに出来る最大限の配慮だ、早いうち、そのトラブルが解決されることを祈る、苦しみ、虚しさ、辛さを抱え、ストレスで精神が壊れない内に。

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