10/14 誰かの幸せ

自分が好意を寄せている人が、自分以外の人と共に幸せになった時、なんとも言えない気分になるのを分かるだろうか。

どうも、三連休中特になにもしていなかった者だ。


別に幸せになること自体は誠に喜ばしいものだ、精一杯祝いの言葉をかけようとも。ただ共にするのが自分ではないという事実を受け入れることは簡単なものでは無い。自分勝手な考え方ではあるが、そう感じてしまうのは仕方の無いことだと思っている。


特に、落ち込んでいる時にその傾向は強まる。気持ちに余裕があるかによって、相手の幸せを祝ってあげられるか、自分が不幸であることを嘆くかが変わってくるからだ。そりゃあまぁそれまで苦労しただけその子には幸せになって欲しいと思う。ただその内には自分も幸せになりたいという思いが常に付きまとっている。だから今幸せに過ごしてる人は、他人の幸せをめいっぱい祝って挙げられるのだ。


やはり自分は今幸せでは無いと感じているんだろう。周りに幸せそうな人が居るとどうしても目を逸らしてしまう。目を向けると、惨めな自分との対比で壊れてしまいそうで、だから逃げる、なにも目に入れないように、知ることがないように。それが1番平和でなんのトラブルも起きない唯一の択。


誰かの幸せを祝うためには、自分もまた幸せでないと、心からその幸せを祈ることは出来ないのだ。

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