10/11 すべてを抱えて

辛いことがあっても楽しいことでも、忘れたいことも忘れたくないことも、ずっと感じていたい甘い幸福な記憶も後悔の残る苦い記憶も、すべてを抱えて生きていかなければいかない。

やあどうも、みんなは今をどう生きているかな。楽しく過ごしている人もいれば、辛く希望の見えない日々を過ごしている人もいるだろう、自分は後者だな。


辛く苦しく、死んでしまいたいと思うこともたくさんある。だが本当に死んでやる勇気はない、大概のつらい人なんてこんなもんじゃないかなと思う、自分が思い出すのはやはり失恋のときの話だ。なにが面倒かって、人生一楽しかった記憶であると同時に、もう戻ってこない日々という現実を叩き出してくる最も辛い記憶でもあるからだ。


そんな記憶、忘れてしまったほうが、最初からなかったと思えたほうがどれほど良かったことか、どれほど生きやすかったか、どれほど苦しまずに済んだことか、だがなぜだろう、どうしても忘れることが出来ない、あの輝かしかったことの記憶を。だけど思い出を忘れることは、どうにも出来ないらしい。

「離せないなら、忘れられないなら、抱えて生きるしかない」


どこかのゲームのセリフに『捨てられないのなら、抱えて生きるしかない』というセリフがあった。もう自分にも捨てられない思い出がある。楽しかった、幸せだった、満たされていた、もう戻っては来ない日々。それら全てを抱えて、生きるしかないのだ。立ち止まることもある、後ろを向いてしまうこともある、ただ、生きている以上、前に進むしか、選択肢はないのだ。

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