第3話
▶あらすじ
*第1話*
雪乃は北海道に住んでいる女の子で、女装専門コスプレイヤー兼動画配信者のレンレン(蓮)のガチファンだった。
だが、中3の冬、レンレンの突然の活動休止宣言により、ショックを受けた彼女はショックのあまり受験に失敗してしまう。
滑り止めで受かっていた近所の高校に入学するが、生きる活力を失い、なにもかもどうでもよくなっていた。
ところが偶然にも、その高校の同じクラスにレンレンがいた。
嬉しくてたまらない雪乃だが、蓮はレンレンであることを隠しているようだったので、クラスメイトとして普通に接しようと心がける。
しばらく特に会話をすることもなかった二人だが、大型連休中に偶然本屋で同じ新刊を買おうとしていたことがきっかけで一気に距離が縮まり、雪乃は蓮の家に行くことに。
そこで初めて、蓮が祓い屋の後継であることを知る雪乃。
実は、雪女である母親の雪子から「祓い屋には近づいてはいけない」と子供の頃から言われていた。
どうすべきか迷っていた雪乃。
そこへ、赤ん坊を抱いた女性が、お祓いをして欲しいと訪ねてくる。
*第2話*
祓い屋である祖父が不在だったため、代わりに依頼内容を聞いていた蓮を雪乃は影から見ていたのだが、蓮は赤ん坊に取り憑いているものに気がついていない。
蓮は幽霊も妖怪も何一つ見えない、祓い屋の才能が全くないポンコツだった。
このままでは、蓮が危ないと思った雪乃は、怪奇現象に興味があると嘘をついて蓮と一緒に原因を調査するため女性・坂崎の家へ。
特に何かできるわけではないが、見える自分の方がマシだと思ってのことだった。
坂崎の家に行っても、やっぱり何も見えない蓮。
見えている雪乃は、家に呪いがかけられていることに気がつくのだが、ポンコツすぎる蓮の行動により、蓮に危機が及ぶ。
雪乃が蓮を助けようと手を伸ばしたとき、突然、手から冷気が…………
色々偶然が重なり、なんとか祓う事ができたのだが、蓮には雪乃の姿が見えなくなってしまっていた。
*第3話*
雪乃は蓮を助けたいと強く思ったせいか、雪女に変化していた。
ショックで逃げるように家に戻った雪乃。
雪女に変化した雪乃の姿は、普通の人間には見えなくなっていた。
数日後の連休明け、母の特訓のおかげで、切り替えができるようになった雪乃は、学校へ行き蓮と再会。
そこで、あの日の後日談と、蓮がどうして才能がないのにも関わらず祓い屋見習いをしているのか理由を聞いた雪乃。
このままではまた蓮が危険な目にあうと心配になった雪乃は、影から蓮を見守ることを決意する。
はやく蓮が立派な祓い屋になれるように。
自分が雪女であること、レンレンのガチファンであることも隠したまま。
*第4話*
小学生の頃同級生だったエリカに声をかけられた雪乃。
疎遠になっていた中学の3年間ですっかりギャルになっていたエリカは、なぜか悪霊をたくさん引き連れた状態で蓮を探していた。
クラスでは比較的地味な存在である蓮と、このエリカに一体どんな関係があるのかと怪しく思った雪乃は二人の会話を盗み聞き。
放課後、エリカの家に蓮が行くというのが気になって、雪乃は密かに二人を尾行した。
家の中に入ってしまった二人の様子が気になって、雪乃は雪女に変化。
壁を通り抜けてエリカの中に入ると、悪霊がたくさんいる。
こんな危ないところに、蓮を置いておけないと雪乃は家中を探し回ると、二人は古い日本人形を見ていた。
明らかに呪いの人形にしか見えないその人形に、蓮はお経を唱えるのだが、この大量の悪霊の原因はそれではないと気づいた雪乃。
しかし、その無駄な行為のせいで、他の悪霊たちが暴れ出し、部屋にあった大きな棚が二人に向かって倒れてくる。
*第5話*
とっさに蓮がエリカを突き飛ばしたため、蓮だけが棚の下敷きになった。
雪乃が出した雪によって、いくらか衝撃は軽減されたが蓮は気を失っている。
雪乃は蓮を助けようとするが、悪霊たちが邪魔をする。
母親の見よう見まねで覚えた技をくりだして悪霊たちを氷漬けにするのだが、雪乃の手が届く前に、蓮の祖父である鏡明が現れる。
雪女である雪乃を見た鏡明。
初めは驚いてたが、蓮が倒れていることに気がつくと雪乃に攻撃してきた。
雪乃の頬に傷がつく。
本物の祓い屋を前に、恐怖を感じた雪乃はエリカの家から壁をすり抜けて逃げ出した。
だが、その逃げる瞬間、エリカと目があった。
エリカには、雪乃の姿が見えているようだった。
*第6話*
家へ逃げ帰った雪乃の頬の傷を見て、雪子は何があったのか問い詰めるが、雪乃は何も言わずに自室にこもってしまった。
雪乃自身、何が起きたのか、自分でもわからなかった。
蓮がどうなったか心配になった雪乃は、蓮にメッセージを送ろうとするが、雪乃があの場にいたことを蓮は知らない。
どうしようかと悩んでいると、エリカからメッセージが届く。
昔よく一緒に遊んだ近所の公園に呼び出された雪乃。
自分が雪女であることをネタに、脅されるのではなかと思っていたら、そこで衝撃の告白。
雪乃のことがずっと好きだったと、打ち明けられた。
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