第63話
最近自分の事で分かったことと言えば、意外と男を伸す技を繰り出せる事だ。
――――『霊長類最強!!』とかキャッチフレーズが付いちゃうんじゃないの?
「お見事。でも、今後一切ナナの言葉は聞くな、喋るな、そして触るな。ばい菌が移る。」
見事変態孕ませ野郎を蹴り飛ばした私の足先を優しく丁寧に擦る詠斗は、食事の場だというのに、セクシーな横顔を晒しながら舌先で、七海さんに触れた部分を舐め上げた。
カー!!っと羞恥心で赤くなる私などお構いなしの俺様束縛野郎は、この場に居る全員に見せつける様に、私を喰らおうとする。
「やめろぉぉおっ!!」
身体をジタバタとさせて、回避しようとしても、簡単に抑え込まれてしまって、チュッチュッとリップ音を立てた詠斗は「消毒完了。」と満足気に舌舐めずりをした。
何が消毒完了だ。お風呂前で臭いだろうし汚いっていうのに、容赦がない。こいつも中々の変態だ。
広間の畳の上で伸びた七海さんを放って、詠斗は私を抱きかかえると、そのまま風呂場へと向かった。
身包みを脱がされて、シャワーの音に紛れる嬌声。
正面から抱きしめられて、濡れながらも私の身体中に、柔らかい唇を寄せられて、触れて吸って噛み付いて....
「っぁっ...やぁっ...あっ....。」
降り注ぐシャワーに、ずぶ濡れになりながらも、攻められる下は、私の汁が溢れ出て詠斗の指先に纏わりつく。
果てて崩れ落ちる腰、咄嗟に詠斗にしがみ付けば、そのまま押し倒されて、私の後頭部の下に入った片腕。
もう片方は頬を撫でて、私の口元へと忍ばせて咥えさせるのだ。
「舐めてろ....。」
そう言って、無理矢理に突っ込まれた指を言われるが儘に舌先で転がす私は欲望の儘に....
タイル地の床で、シャワーの音に掻き消されるピストンの音。
「ふっ...気持ちいい....杏....好き....。」
奥まで挿入されたモノが、激しく私の中を掻き乱す。
―――キュウっ。疼いて求めるこの快感は、極上と言わずを得ない。
抱き締め合って互いの体温を感じながら、果てるこの喜びを....いつか思い出に出来るのだろうか。
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