第8話

えっ?ちょっと待って、一夜限りワンナイトしただけの男に名前なんて、教えた覚えは有りません。





「ずっと探してたぞ....あん





 それに、あの日見た時の男は、スーツなんか着ていなかったし、ただ見栄えの良い同い年ぐらいの一般人だと思っていた。





 さっきのナンパ男の反応といい、あの黒尽くめの男たちといい。






「あなたいったい何者?」









「そんな事聞いて何になる?」




「いや....確認の為?」





 ここまで来ると大体想像はついてるんだけどさ、でも何かの間違いとか思いたいじゃん?





 本当にまさかとは思うけど....







 男は自分の頬に人差し指を撫で下ろして、その意味を伝えようとする。





 サクッと、切る様な動作は即ち....








「ヤクザだけど何か?」

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