第75話

「友梨…」


『冬…弥』


ありふれた薄暗い部屋の中に、2人の吐息と熱が充満する


『っつ…』


「顔見せて」


『いや、恥ずかしい…』


なんてことないベットの上で、快楽と至福の底に落ちていく


「綺麗だから」


『んっ、意地悪しないで…』


「それってしてほしいって取っていい?」


『ちがっ、あっ、』


熱く激しく触れ合う肌


「友梨、愛してるよ」


たった一言囁かれるだけで、私の中が満たされていく


夢のようなひと時

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