第39話

誠二は、大学時代の1つ下の後輩だった


友達を介して知り合った私に、毎日鬱陶しいくらいの猛アピールしてきた


「先輩先輩!今日ドライブいこ!」


『そんな急に…』


「だって俺先輩のこと独り占めしたい!ね?」


そんな年下の甘え方をよく知っている誠二は、上手く私のツボをついてきた


私も最初の頃は弟くらいにしか思っていなかったのに…


「ねね、お姉さん暇?遊び行かない?」


『いいです』


「いいじゃんいこうよ。あっちに車あるからさぁ?」


『ちょっと、離して!』


輩に絡まれていたところを助けてくれたのは誠二だった


「おい。人の連れに何してんだよ」


『…誠二』


見た目も中身も年下甘えん坊キャラだった誠二が、たまに見せた男の部分に段々私も惹かれていった


そうして私達は付き合い始めた

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