第11話

「ペンある?」


『え?あぁ、はい』


冬弥はテーブルの端にあったペーパーナプキンを1枚とってペンで何かを書き始めた


「じゃあこうしよう」


『?』


見せられるとその紙に何本か棒線が引かれていて、1番下には1つだけに丸が書かれていた


『あみだくじ?』


「そう。当たりはひとつ」


そんなゲームで…


「俺らの出会いが必然なら、ハズレることはない」


何かアーティストらしい言い回しだ


「連絡先を賭けた勝負。どう?」


引かれた線は4本

確率は4分の1


『分かりました』


「よし。じゃあ好きなとこに2本線引いて」


私が線を引くと、真剣な顔で1番右を選んだ


少しずつ下げられていくペン先


途中から折り曲げて見えなくされていた部分が徐々にめくられていく 


そして…

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